CROSSTALK座談会

部門リーダー座談会

企画開発から設計、そして量産と、製品づくりに一貫体制で取り組んでいるのが日本精機の大きな特徴。社内の各部門が密接に連携し、相乗効果を生み出すことで、独自性を発揮しています。この座談会では、各部門のリーダーたちの証言から部門間の関係性や社内風土について紐解き、連携の背景にある強みを明らかにしていきます。

  • Profile
    海外顧客の営業担当で、過去にはアメリカ駐在の経験もある。学生時代は音楽に没頭し、数々の賞を総なめに。レコード会社からデビューしたことも。
    井田 義昭
    第3営業部
    シニアマネジャー
    1986年入社
  • Profile
    開発一筋だが、未だに試行錯誤の日々。休日でもマイコン入りのブロックでロボットを作る、根っからのものづくり好き。趣味はダイエット、特技はリバウンド。
    渡辺 芳樹
    第2開発部
    シニアマネジャー
    1993年入社
  • Profile
    計器設計統括部は外装設計部や回路設計部など車載用計器の量産設計を取りまとめている部門で2017年4月に新設された。「やるときはやる。やればできる」がモットー。
    川本 光男
    計器設計統括部長
    シニアマネジャー
    1992年入社
  • Profile
    20年ずっとメータの指針駆動用モーターの設計を担当していたが、ヘッドアップディスプレイ製造の部署に異動。新たな技術の習得に余念がない。
    佐藤 仁志
    HUD製造部 HUD製造技術
    マネジャー
    1994年入社
  • Profile
    樹脂成形のもとになる金型の設計から製造までを手がけるJD技術部に所属。一連の工程から課題点を洗い出し、一つずつ改善に取り組んでいる。
    鈴木 英二
    JD技術部 技術
    マネジャー
    1986年入社

Q.1各部門はどのように連携を
しているのでしょうか?

川本
当社では、まず戦略的開発を進める場合にプロジェクトが立ち上がります。社長から開発チームと量産準備チームのプロジェクトマネジャーとプロジェクトアシスタントマネジャーが任命されるのですが、ちょうど私はあるプロジェクトの開発チームのプロジェクトマネジャーとして活動を始めたばかりです。設計部門、製造部門、生産技術部門、海外工場などからメンバーを集め、プロジェクトチームを結成。期間は長いと3~4年、短いと2年ほどです。現在のプロジェクトは20~30名のメンバーが活動していますが、開発から製造段階へと進むと、さらに増えて40名ほどになります。量産段階に入った時に問題を発生させないように、一丸となって取り組むのです。
井田
各部門にはそれぞれの仕事がありますが、それとは別に横の繋がりで取り組むのがプロジェクトです。中には複数のプロジェクトに参加している社員もいます。週1回ほどのペースで会議を開催。海外のローカルメンバーが参加している場合には、テレビ会議を繋いで議論します。
川本
無数の懸案事項を一つずつクリアしていくのが開発です。たとえば100個の懸案があるとして、50個はすでに解決できたとします。あとの50個に対してプロジェクトで共有すべきものは共有し、いつまでに検討すべきかスケジュールとその解決策、結果を確認していくようなイメージです。外装の問題だったら、外装設計だけで解決するのではなくて、回路設計やソフト設計、製造や生産技術からもアイデアを出し合って解決を目指すということですね。
鈴木
会議の場で色々なことを解決するのではなく、各部署に持ち帰って検討し、また次の会議に持ち寄って状況を報告するという流れですね。

Q.2プロジェクトでは、
どのような意見が出されるのでしょうか?

井田
営業の目線からだと、お客さまに対してどんな提案をしようかということを考えます。でも営業の知見だけではできる範囲が限られてしまうので、関係部署から知恵を出してもらい、色々な案が出る中でどの答えがベストかを議論していきます。
佐藤
課題が見つかった時には、二つの方法のいずれかを取ります。一つは、部門に持ち帰って検討する。専門性の高い内容だった場合です。もう一つが、部門の枠を越えて関係者が集まって話し合う。「分科会」という形ですね。日本精機はそこまで大きな企業ではないので、割とすぐにみんなが集まることができます。顔見知りですしね。
井田
スポーツでいうチームプレーですよね。助け合う同僚もいるし、他部署のサポートもある。
渡辺
私の部署は先行開発をしています。繋がりが深いのは営業や量産設計の部署。先行開発を進める上ではお客さまの意見が不可欠なので、営業を通じてお客さまと意見交換する機会を作り、そこからフィードバックを得ます。また、製造する上では量産設計の部門と打ち合わせをします。たとえばヘッドアップディスプレイは、数人の先行開発チームから始まったプロジェクトです。それが10年以上試行錯誤を重ね、ようやくお客さまから評価されて仕事になり、量産設計や製造、営業、購買と連携して、現在の形になりました。今は2030年の世の中にどんな商品が求められるかということに頭を悩ませています。

Q.3その他にも
連携をする場面はありますか?

鈴木
私の部署は、量産のための金型を作っています。プラスチック部品を量産するための金型です。金型を使った量産の質を高めていくためには、部品の形状をどうすればいいかを我々も検討して、一つ前のプロセスである量産開発へと提言することが重要です。開発が完成した後から変更が入ると影響が大きくなってしまうので、なるべく開発の初期段階からものづくりの観点で参加して、手戻りを少なくしようとしています。
佐藤
その後、生産技術部隊にも参加してもらって、製造に使うための道具を用意してもらい、それを受け取って私たちの部署が製造をします。製品を作る私たちからもリクエストも出し、お互いに話をしながら連携をしています。開発も設計も「こんな風にしたい」という思いがあるわけです。その思いをブラさずに具現化することを「転写」と言っています。
鈴木
日本だけではなく、海外にも工場があります。日本がマザー工場になり、海外工場に技術を展開することも「転写する」と言います。
佐藤
海外の生産拠点でも、日本と同じように良い製品をきっちり作らなくてはいけません。そういった意味でも「転写」が欠かせないのです。海外で作ってコストは抑えたけど、品質も落ちたということでは困るので。
井田
やっぱりFace to Faceが大事ですよね。離れた場所で会議をしなければいけない時も、電話よりもテレビ会議がいいんですよね。文字よりも声がいいし、声だけよりも顔が見えたほうがいい。それよりもさらに実際に顔を合わせる方がいいですね。意思疎通がやりやすい。
川本
やっぱり顔色も分かるということが大きいと思います。
鈴木
場の雰囲気が読めますよね。大変なことを依頼されたとしても、それはどうしてもやらなければいけないんだなと、場の雰囲気で分かったりします。
渡辺
やる気も伝わる気がします。新しい開発テーマの依頼をもらう場合も、書類で受け取るのと言葉で伝えられるのでは印象が全く違います。その人が本当にやりたい仕事なのか、やらされている仕事なのか、Face to Faceで話さないと分からないですよね。些細なものですが、言葉の抑揚や表情はすごく重要です。
佐藤
それができる会社なんですよね。拠点の多くが同じ長岡市内にあるので、行こうと思えば行ける距離だし、行くことをダメなんていう上司もいない。直接話すと、色々な情報が入ってきます。今こういう話になってはいるけど、実はこんなことも考えていて…なんて話は、絶対にメールの文面にはなりません。顔を合わせると話も膨らみます。
鈴木
メールに対してどう回答していいか分からないという時もありますよね。そういった時にも直接会話をして真意を聞くと、答えやすくなります。
井田
トラブルが起こった時の連携も世界一だと思いますよ(笑)。すべての専門家が社内にいますからね、機動力がすごい。責任感が強いからかな。やると決めたら絶対にやりきりますよね。
渡辺
日本人や長岡人の気質が発揮されますよね。お客さまに絶対に迷惑をかけないとか、プライドを持って仕事をする、といった思いが根っこにあるんだなと感じます。
川本
不具合が発生することはもちろん防がなければなりませんが、万が一、不具合が発生してしまった場合、その時点でお客さまに迷惑はかかっているので、それを最小限にするために全精力を注ぐしかないですね。
渡辺
その点で、お客さまからの評価は高いですよね。「色々やってくれる」と言われます。日本精機の特徴は、自分たちの仕様を押し付けるのではなく、お客さまから言われたことを受け入れて、日本精機として何ができるかを考えてやっていくこと。そのためお客さまと密にコミュニケーションを取ります。頻繁に足も運びますよね。うまくいかないことがあっても最後には「やりきってくれてありがとう」と言ってもらえることが多いんじゃないかなと思います。

最後に学生の皆さんへの
メッセージをお願いします。

井田
海外営業は、その名の通り海外と交渉をします。種まきをして、やがて受注に繋がる。なかなか味わえないスリルと達成感は、おそらく大学受験で合格したのと同じくらいの喜びです。そんな感動が日々ありますので、やりがいは大きいと思います。
渡辺
先行開発をずっとやってきて感じているのは、新しい設備を入れたから良い開発ができるということではなく、人を育てられる環境かどうかが重要だということ。良い環境があれば、良い人は育つし、良いテーマも育つと思っています。開発は未来のテーマに取り組むので、やりたいことを持っている人と一緒に仕事がしたいですね。
川本
日本精機のメータやヘッドアップディスプレイは、ユーザーの目に触れる製品です。自分が設計したものが市場に出て、車に搭載されて、その現物を目にする感動を味わえるのが量産設計の仕事。そこに興味がある方、ユーザーに感動を与えられる製品を設計したい方はどんどん応募してきてほしいなと思います。
佐藤
ヘッドアップディスプレイは開発から10年以上試行錯誤を続けて、やっと花が開いた製品。でもその開き方が凄まじく、この先もすごいことになっていきます。また、当社の社員には国内だけでなく海外にもチャンスが広がっています。アジアも、ヨーロッパも、アメリカも、南米も。鈴木さんは色々な仕事があると言いましたが、それが日本でもできるし、海外でもできる。そういった扉が開かれているのが、日本精機という会社の魅力です。
鈴木
日本精機は開発から量産設計、製造までトータルでやっている会社です。私の部署は金型というツールを作っていますが、量産用の金型を自社で作っている会社はそんなに多くありません。金型を通じてより良い製品を作る。開発にも意見を出して「転写」をする。日本精機は、すごく大きなやりがいがある会社です。そして当社には色々な職種があるので、一つの会社の中で色々な仕事を選べるという魅力もあるんじゃないかなと思います。
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