ニュースリリース
2021.04.05

新たな臨場感を実現した通信デバイスを開発 ~ニューノーマル時代における、ヘッドアップディスプレイ技術を応用したコミュニケーションデバイス~

当社の主力製品であるヘッドアップディスプレイ(※1)の技術を応用して、「テレプレゼンス(※2)」を実現した通信デバイスを開発いたしました。

コロナ禍において、外出の自粛や制限により、対面での会話が難しい状況が続いております。オンラインでの対話が主流となりつつありますが、パソコンや携帯電話によるオンライン対話では相手が 「自分と同じ空間にいるような臨場感」 を得ることができません。当社は本デバイスを開発することで、遠隔地にいる相手の存在を自然に感じとり、気持ちの通じたより安心感のあるコミュニケーションを実現しました。本デバイスは、当社グループ内で行った「新規アイデアコンテスト」において選出された企画を、若手開発陣が中心となって、その想い(企画)を具現化すべく開発された新たな製品となります。

本デバイスは、ヘッドアップディスプレイの光学技術を応用することで、空間上の適度な距離に相手が浮き上がって見える臨場感ある表示をすると共に、通常のディスプレイでは実現できない 「相手との視線一致」 を可能とします。

「想いを伝えたい」、「相手を感じ、安心したい」といった気持ちを相互に伝えることができるデバイスであるため、親しい家族との対話だけでなく、オンライン会議・面接、学習塾等の遠隔指導、病院・介護施設の面会、会社の受付、物品の遠隔販売など、多様な分野、シーンでの応用展開が見込まれます。

現在、当社リクルート活動におけるオンライン面接やオンライン会議など、実用化に向けた実証実験を開始しています。様々な方面のパートナー企業を募り、連携を拡げながら、皆様の快適で豊かな暮らしに貢献し、新たな生活提案をできるよう推進してまいります。

 ※1 ヘッドアップディスプレイ:自動車のフロントガラス等に、車速や警告、ナビゲーション表示などの様々な情報を透過的に表示するシステム(ドライバーの視界移動を最小限にすることで、安全運転をサポートし、快適性を向上するシステム)

 ※2 テレプレゼンス:遠隔地でも、その場で対面しているかのような臨場感を提供する技術

<開発品>

<使用イメージ>