ニュースリリース
2010.03.17

低消費電力有機ELディスプレイの開発に成功消費電力を75%低減

ニュースリリース

低消費電力有機ELディスプレイの開発に成功消費電力を75%低減

日本精機株式会社(本社:新潟県長岡市、社長:永井正二)は、電池寿命向上や待機電力低減に対応できる低消費電力有機ELディスプレイの開発に成功しまし た。2010年3月よりサンプル出荷を開始します。有機ELディスプレイは、高コントラスト、広視野角、高速応答といった高い視認性を有しています。この ため、車載計器や家電製品、携帯機器など幅広い製品に採用されています。

携帯電話、音楽プレーヤー、ワイヤレスPC機器などの電池駆動機器では、この高視認性に加え、電池寿命や充電後の稼働時間を向上させるための低消費電力が求められます。
また近年では、電源駆動である家電品・オーディオなどでも環境に配慮した待機電力低減を実現できる、低消費電力の有機ELディスプレイへの要求が高まってきています。

当社が開発した有機ELディスプレイは、低消費電力モノカラー・パッシブマトリクスタイプの新型グリーン有機ELディスプレイです。新型グリーン有機EL ディスプレイでは従来の白色有機ELディスプレイに比べ、ほぼ同じ視認性で消費電力を75%低減することが可能です。たとえば、携帯機器などに用いられる パッシブマトリクス0.8インチ有機ELディスプレイで、通常のコンテンツを表示させた場合の消費電力を 5 mW以下とすることが可能となります。

当社では、有機ELディスプレイを、当社の主力製品である車載用計器や家電・OA機器用操作パネルの高付加価値化のキーデバイスとして位置付けておりま す。2004年から車載計器用をはじめとし、携帯電話や音楽機器、産業機器、PC関連機器など幅広い分野に有機ELディスプレイを供給しており、その高信 頼性と高視認性とで多くの顧客メーカより高い信頼を得ています。

今回、低消費電力グリーン有機ELディスプレイの開発に成功したことで、当社の有機ELディスプレイの携帯機器や省電力機器用途への採用が、今後さらに拡 大していくものと期待しています。 今後は低消費電力製品シリーズ品として拡充を図るためにホワイトやアンバー色の開発を加速し、車載用途および民生用途 へ展開していきます。

以  上