ニュースリリース
2026.08.06

8月10日は「HUDの日」  車の安全をサポートするヘッドアップディスプレイ(HUD)の技術紹介動画を公開 ― 役割と進化を解説 ―

自動車のフロントウインドウに運転情報を表示するヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display、略称「HUD(ハッド)」)の開発・製造で世界シェア1位(※1)の日本精機株式会社は、8月10日を「HUDの日」と制定し、HUDの認知度向上と理解促進に取り組んでいます。

このたび、2026年の「HUDの日」に合わせ、HUDの役割や進化する技術を紹介する動画を当社ウェブサイトで公開しました。HUDの有用性を社会へ広く伝え、より安全な運転環境を実現することを目指しています。
 ※1 2025年調査時点:Head-Up Display Market Research 2025/Techno Systems Research

▼掲載動画より

 

1. HUDとは
HUDは、ドライバーが前方を向いたまま、より早くより確実にスピードやナビゲーションといった運転情報を認識できるシステムです。交通事故を減らし安全運転をサポートするものとして世界的に普及が進んでおり、2025年の調査によれば、世界中の自動車の10台に1台以上(※2)に搭載されています。
※2 2024年時点HUD搭載率10.3%:前掲調査による

▼HUD表示イメージ:スピードやナビゲーションといった運転情報がフロントウインドウに浮かび上がって見えます。

2. HUDの役割 ― 安全運転をサポートする仕組み ―
HUDの最大の特長は、ドライバーの視線移動を減らし、安全運転をサポートする点にあります。HUDを使用する場合、ドライバーは前方を向いたまま運転情報を確認できるため、メーターやカーナビに視線を向ける回数を減らすことができ、前方への注意を維持しやすくなります。
また、HUDの表示をフロントウインドウの奥(遠方)に映し出すことで、ドライバーが道路と表示情報の間で焦点を合わせ直す負担も軽減できます。

多くの場合、HUDはダッシュボードの内部に設置されており、表示器から出力した映像を複数の鏡の反射によってフロントウインドウに映し出しています。運転情報をドライバーの前方視界内に見やすく表示するため、表示品質や視認性を高める光学技術、部品の精度を高める製造技術など、さまざまな技術が活用されています。

▼HUDの基本構造

3. HUDの普及拡大と技術の進化
自動車向けHUDの実用化が始まったのは、1980年代後半とされています。技術の進化や業界を取り巻く変化とともに普及が進み、特に近年、その市場は大きく拡大しつつあります。2025年の調査(※3)では、HUDの世界市場は2024年から2035年にかけて、約915万台から約2,143万台へと2倍以上に拡大すると見込まれており、自動車への搭載率も2035年には20%を超えると予測されています。
 ※3 前掲調査による

近年のHUDの進化には、主に二つの方向性があります。
一つは、より多くの情報を分かりやすく伝えるための高機能化です。自動運転支援システム(ADAS)等の発展により、自動車がドライバーへ伝える情報は、スピードやナビゲーションだけでなく、歩行者・車両・道路情報などへと増加しています。そのため、必要な情報を分かりやすく伝える技術の重要性も高まっています。そこでHUDにおいても、高画角化やAR(拡張現実)技術の活用により、ドライバーが状況をより直感的に把握できる製品の開発が進んでいます。
他方で、これとは異なる方向性として、HUD製品自体の小型化・薄型化も進んでいます。この背景には、HUDが従来の比較的大型のハイクラス車から中型・小型車などへ広がる中、車両への搭載性を高めるため、限られた車内スペースにも搭載しやすい製品へのニーズが高まっていることがあります。また、EV化などに伴う車両設計の変化も、その流れを後押ししています。

当社は、高機能化と普及拡大の両面を見据えてHUDの開発を進めています。AR表示を行うAR-HUDや、奥行き感を持って情報を表示するスロープ表示のHUDなどの開発に加え、製品の小型化や後付けタイプのHUD「LumieHUD」の展開など、さまざまなニーズに応える製品開発に取り組んでいます。

▼画像左:スロープ表示HUDイメージ / 右:LumieHUD使用イメージ

4. HUD技術に関する動画
このたび、2026年のHUDの日に合わせ、HUDが前方に浮かんで見える仕組みやAR-HUDの表示原理をわかりやすく解説した動画を当社ウェブサイトおよびYouTubeにて公開しました。ぜひご覧ください。

▼当社HUD技術について(科学ドキュメンタリー番組『ガリレオX』にて2026年放送)

・当社ウェブサイト(掲載ページ):日本精機株式会社|事業内容|車載部品事業
・YouTube:ヘッドアップディスプレイ(HUD)の仕組みと進化する技術|日本精機 – YouTube

 


■8月10日は「HUDの日」
当社は創業80周年を迎えた2025年に、8月10日を「HUDの日」に制定し、一般社団法人日本記念日協会より記念日として登録を受けました。日付の由来は、「8(は)」「10(とう)」で、ヘッドアップディスプレイの略称であるHUD「ハッド」と読める語呂合わせによるものです。
HUDの日に合わせて、これまでHUDを知らなかった方にも広くその意義・有用性をお伝えし、その普及を通じてより安全な運転環境が実現するよう、取り組みを進めております。


【会社概要】
・社名:日本精機株式会社
・所在地:新潟県長岡市東蔵王2丁目2-34
・設立:1946年(昭和21年)12月24日
・会社HP:https://www.nippon-seiki.co.jp/
・事業内容:四輪車用・二輪車用・汎用計器類、OA・情報機器操作パネル、空調・住設機器コントローラー、高密度実装基板EMS等の製造、販売、他


【参考リンク】
日本精機株式会社|ニュース|8月10日はヘッドアップディスプレイ「HUD(ハッド)の日」、日本記念日協会が認定 ―世界シェア1位の日本精機株式会社が、より安全な運転環境の実現を目指し制定