お知らせ
2025.11.18

日本精機と首都高速道路、規制内進入事故の削減に向けた実証実験で、高視認性LEDプロジェクターの有効性を確認 / 首都高が「日本道路会議」で発表した論文が優秀賞受賞

日本精機株式会社(新潟県長岡市、代表取締役社長:永野恵一、以下「日本精機」)と首都高速道路株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:寺山 徹、以下「首都高」)は、高速道路上の規制内進入事故(工事箇所などの規制エリアへ誤って車両が進入する事故)削減に向けて、日本精機が開発を進める『高視認性LED プロジェクター』(以下、LEDプロジェクター)等の路面投映技術を実際の路面上で比較評価しました。その結果、LEDプロジェクターによる路面投影は既存の路面投映機器と比べて、走行中の視認性が高く、規制内進入事故の防止に有効な手段となることが確認されました。
この実証実験の結果は、2025年11月6日~7日に東京都千代田区で開催された「第36回日本道路会議」において首都高により論文発表され、道路技術の向上と道路事業の促進へ寄与するものとして優秀賞を受賞しました。

▼LEDプロジェクター 走行評価(車内から撮影)

日本道路会議は、道路の行政、建設、維持管理、都市計画および道路交通に取り組んでいる全国の関係者等が、道路に関する広範な問題について研究成果を発表し、意見を交換する日本最大規模の会議です。

会議では、首都高がこの結果を論文発表し、その内容が優秀賞に選ばれました。また、日本精機は会場内ブース展示により実証結果やLEDプロジェクターを紹介しました。

▼ブース展示の様子

ブースで実証結果を紹介した日本精機 東京R&Dセンターの担当者は、次のように述べています。
「規制内侵入事故対策として路面投映技術の有効性を道路事業関係者の皆様に知ってもらうことができ、今後の広がりに期待しています。日本精機のLEDプロジェクターは、カスタマイズ可能なアニメーションを投映できることも特徴のひとつです。今回の実証実験では車線誘導の表示について検証しましたが、内容を変えることで様々な表示に活用できるのではないかと考えています。」

日本精機と首都高は、高速道路におけるLEDプロジェクターによる路面投映の実装に向けて、今後さらに交通量の多い道路などで実証実験を進めていく予定です。

 


<実証実験について>

■実証実験の背景
今回結果を発表した実証実験は、2024年に実施された「首都高Open Innovation Challenge」において、日本精機のLEDプロジェクターが採択されたことを受けて実施したものです。

実証では、運転中に瞬時に認識可能な車線誘導表示として「路面投映技術」に着目し、複数の投映機器を比較する形でその視認性や有用性を評価しました。

▼実証に使用した日本精機の高視認性LEDプロジェクター

■実証実験の概要
2025年2月、首都高が管理する敷地内で規制エリアを再現し、路面投映技術の視認性を検証しました。対象とした映像投映機器は、高速道路規制の現場で実際に使用されている複数の既存製品と日本精機の開発品であるLEDプロジェクターです。

試験では、各機器を用いて車線誘導の表示を行い、走行中の見え方・視認距離を評価する走行評価と、路面の明るさなどの影響を測る定点観測評価を行いました。都市内における繁華街の街明かりなどを考慮した夜間の路面の明るさを再現し、より実際の首都高の夜間状況に近い環境で視認性などを確認しました。

▼走行評価イメージ図(LEDプロジェクター)

■実証実験の結果
実証を通じて、日本精機のLEDプロジェクターは、走行中の視認性が高く、約60メートル手前(既存製品の約2~3倍程度の距離)から誘導表示を視認できることや、既存製品では視認しにくかった比較的明るい夜間の路面においても高い視認性を維持することがわかりました。

より遠くから確認できる点は、ドライバーに早めの注意喚起を促すのに有効だと考えられます。また、比較的明るい環境でも見やすい規制表示は、首都高が通る繁華街など、路面が明るい環境や高速走行時にも効果的だと期待されます。

 

日本精機グループは、これからも社会課題を解決できるようにマーケットイン(顧客目線・利用者/使用者目線)の思考で、新たな価値創造・イノベーション創出を目指し、社会の発展に貢献してまいります。


【関連ニュース】
首都高速道路株式会社 ウェブサイト「第36回日本道路会議で「優秀賞」および「奨励賞」を受賞」
日本精機株式会社|ニュース|「首都高 Open Innovation Challenge 2024」に当社の「高視認性LEDプロジェクター」に関する提案が採択されました/ “規制内進入事故を削減する技術・アイデア”

【参考リンク】
首都高速道路株式会社 ウェブサイト
日本道路会議|公益社団法人 日本道路協会 Japan Road Association

 

IRトピックス
2025.11.14

第81期 半期報告書(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)

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第81期 半期報告書

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2025.11.11

2026年3月期第2四半期決算発表

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2025.11.07

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2025.11.05

『NEIA(新潟県電子機械工業会)エレクトロニカ新潟2025』に出展します

当社グループは、2025年11月19日(水)・20日(木)にハイブ長岡(新潟県長岡市)で開催される『NEIAエレクトロニカ新潟2025/電子機械・ソフトウェア技術 展示商談会』に出展します。

ブースでは、開発中の車載プロジェクターを搭載したデモカーや、ヘッドアップディスプレイ・メータをはじめとした当社グループの製品・開発品を展示し、その技術をご紹介いたします。ぜひ、この機会にご来場ください。

▼車載プロジェクターを搭載したデモカー(イメージ)

 

【開催概要】NEIAエレクトロニカ新潟2025
■開催テーマ:安全で快適な暮らしと次世代の賑わいを支える技術の交流
■日時:2025年11月19日(水)10:00~17:00、11月20日(木)10:00~16:00
■場所:ハイブ長岡 大展示ホール(新潟県長岡市千秋3丁目315番地11)
■主催:NEIA – 一般社団法人新潟県電子機械工業会
■共催:長岡市
■入場:入場無料、当日受付制

詳細は、以下の主催者ウェブサイト、パンフレットをご覧ください。
・主催者ウェブサイト:NEIA-新潟県電子機械工業会 http://www.neia.or.jp/
・パンフレット(PDF):NEIAエレクトロニカ新潟2025 パンフレット


【参考リンク】
・前回の出展の様子:日本精機株式会社|ニュース|『NEIA(新潟県電子機械工業会)エレクトロニカ新潟2024』に出展